富士通が開発・販売する分子シミュレーションソフト「SCIGRESS」を解説します。
SCIGRESSの概要
計算化学統合プラットフォームSCIGRESS(サイグレス)は富士通が開発・販売をする有償のWindows用の分子シミュレーションソフトです。多くの計算手法に対応し、GUI上で分子モデリング、計算の実行、結果の解析や可視化をすることができます。
企業や教育機関向けに販売されている有償のソフトで、価格は非公表です。
SCIGRESSの歴史は長く、1992年に発売されたMD計算プログラムのMASPHYCから始まります。そのMASPHYCはWinMASPHYC・Materials Explorerと名前を変えたり、2000年頃にはCACheを買収したりスチュワート先生とMOPACを開発したり、紆余曲折を経てSCIGRESSという1つのソフトに統合されました。
SCIGRESSの対応プログラム
SCIGRESS自体はフロントのGUIで、シミュレーションはその裏で計算エンジン(ソルバー)が担います。SCIGRESSが対応している計算エンジンは以下の通りです。
- 富士通製
- MD-ME
- MO-G, MO-S
- Mechanics
- Dynamics
- Extended Huckel
- ZINDO
- 他社製&オープンソース
- LAMMPS
- Quantum ESPRESSO
- GAMESS
- Gaussian
- MOPAC
- CONFLEX7
- DeePMD-kit
- PHASE/0
自社製の計算プログラムを持っているというのが特徴です。またこの他に、スプレッドシート機能の中で構造物性相関(QSPR)を行うことができます。
SCIGRESSの価格
SCIGRESSの価格は非公表ですが、通常価格の他に教育機関向け価格が存在します。
基本パッケージに必要なオプションをつけ足していくことができることから、使用する機能に合わせて価格が変動するようです。またスタンドアロンライセンスとフローティングライセンスは同一価格と書かれています。
SCIGRESSを無料で使う方法
SCIGRESSは有償のソフトですが、1か月の無料トライアルの申し込みができるようです。
またSCIGRESS V3 操作トレーニングというWebセミナーが月1回ペースで開催されていて、ここで操作を試すことができるようです。
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